季節感の喪失
母に認知症の兆候が現れ始めた頃、物忘れがひどいということとは別に、日時の認識が薄れて来ていることを感じました。
最初の頃は自分の年齢を詐称する、悪気は無いのですが病院の待合室などで近くにいる人と話すうち、「おいくつですか?」と年齢を聞かれることも少なくありません。
78歳の頃、「80です」と答えたり、「75です」と答えたり、そのときそのときで言うことが違っていました。
最初の頃は、「母が嘘を言っている」と思えてイヤな気持ちになり、傍から訂正したりしていたものでした。
初めのうちは時間を気にして、「今何時?」とよく聞くのでそのつど答えていました、大きめの壁掛け時計の位置を、できるだけ母が見やすい位置に移してあげて、時計を指差して「○時○分だね」などと言っていましたが、それも徐々に気にしなくなりました。
季節の移り変わりを気にとめない・・・、今が春夏秋冬のいつなのか?といったことにまったく感心がなくなって来ました。年中行事も関係ありません、お盆もお正月も無いのです。
テレビのニュースでも季節感のある風景を映し出したり、イベントを紹介したりしますが、そういった年中行事などにも何も感じなくなるようです。
デイサービスでは、季節を感じられるいろいろな催し物を実施してくれました、春から初夏は花壇の手入れや、桜見物のバスツアー、秋には稲刈りを体験させてくれましたし、年末には浅草の雷門付近に連れて行ってくれたりもしていました。
そのつど写真をくださったので、母の楽しそうな様子がわかります。
でも、「稲刈りをやったんだね、昔を思い出して面白かったんじゃない?」と聞くと、「知らないよ、そんなことしてないよ・・・」
これじゃぁ施設の人たちも張り合いが無いだろうなぁと思ったものです。
以前にも書きましたが、特養ホームに入所する前の年末には、自宅に居るよりもショートステイで年末と正月のいろいろな行事を楽しんでもらおうと思い、12月28日の朝、ショートステイ先の施設に送り出しました。
昼間は施設で実施してくれた餅つきに参加して楽しそうだったらしいのですが、その晩に部屋で転倒、軽い脳挫傷で緊急入院となってしまいました。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- (2009.10.24)
- 返事は大切(2009.10.22)
- 要介護認定の通知書(2009.09.19)
- 成年後見人制度の手続き1(2009.09.08)
- ねじめ正一著「二十三年介護」(2009.08.26)


コメント
貴子様
遅くなりましたが、コメント拝見しました。
ご心配ですね・・・できるだけ早く役所で介護保険の適用を受ける手続きをされ、介護認定、ヘルパーさんの手配などへと準備を進められた方がよろしいのではないでしょうか?
投稿: KK | 2009年1月21日 (水) 21時46分
認知症の事が知りたくここにたどり着いてました
私の母親は脳梗塞から認知症になったみたいで…まだ入院してから一周間たってません。不安で不安で仕方ありません。地方で二人で暮らしていてこれからどうして良いのか、明日実家に行く予定なので…
投稿: 貴子 | 2009年1月14日 (水) 22時05分