病院の個室と特養ホームのリビング
6月24日から胃ろう造設のために入院中の母ですが、一昨日も見舞いに行くと、元気のない様子で、なすすべも無くベッドに横たわっているだけです。個室ですから時折看護士さんが点滴の様子を見にきたり、介護士?さんがオムツの状況を確認しに来てくれる以外は、まったく静かな部屋に一人でじっとしているだけ・・・。
面会に行っても、私のことが誰なのか解っているとは思えない表情で、遠くを見ているような印象でしかありません。
「熱は無いようだね」とか「お腹はまだ痛いの?」とか聞いてもほとんど反応はありません。何度も話しかけていると、そのうち『ヤダナー』とか『ハヤクー』とか言うこともありますが、会話が成り立つわけでもなく、こちらが心細くなってしまいます。
認知症がかなり進んでいるので、寂しいとかは、あまり感じていないのか?どうか・・・そこのところは私にもよく分かりません。
病院でも最上階の個室ですし、 病院のある地域は住宅地のど真ん中で、クルマや電車の騒音も無い代わりに、なぜか鳥の声も聞こえず、ときおりナースステーションから看護士を呼ぶ声が天井のスピーカーから聞こえるだけです。ラジオか何かを持っていってあげたほうがいいのかな?
特養ホームへ戻れば、たぶん一日中ベッドということはなくて、本人が拒否しなければ車椅子に座らせてもらって、他の入所者と共同のリビングルームでテレビの見えるところに居させてもらえるはずです。最近ではテレビを見ている様子も無く、ただボーっとしているだけですし、本人にとって、本当のところは解りませんが・・・それでも居室で一人、ベッドに横になっているよりは良いように思えるのです。
殆んど反応は無くても、「また来るからね・・・」と言い置いて、おでこにそっとキスをして病室を出るとき、『かあさ~ん』と弱々しい声で言っているのが聴こえました。
私にはどうしてあげることもできない空しさと、重たい気持ちを抱えて帰ってきました。
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