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2010年1月

少し幸せ

しばらくこのブログは更新していませんでした。

母は昨年の12月18日から体調を崩して入院していました。

発熱が見られたため、施設の担当医師による診察を受けたところ、唾液の誤嚥が

原因と見られる肺炎が疑われたので、入院して検査をしてもらったら、その通りで、

入院療養となってしまい、年内の退院ができなかったのです。

もし肺炎にならなかったとしても、胃ろうの交換時期になっていましたから、12月には

病院へ行く予定にはなっていましたので、年が明け、肺炎が治ったところで1月6日

には胃ろうの交換も実施してもらいました。

結局退院できたのは1月19日(丁度1ヶ月)になりました。

入院中は施設でお世話になっているのとは違い、パジャマやバスタオルなどの交換を

してもらうと、家族が洗濯をしなければなりません。

3日に1度くらいの割りで見舞いに行っては洗濯物を持ち帰り、また持って行く、を

繰り返していました。

退院当日は、施設から介護師さんがクルマで迎えに来てくれることになっていました

ので、30分ほど前に病院へ行き、入院と治療費の精算や、着替えなどの取りまとめ

をしました。



母に『今日、退院できるからね』と言うと、母は何を思ったのか手招きをするので、

私が顔を近付けると、そっと何回も何回も私の頭をなでてくれたのでした。

母は何も言ってくれませんでしたが、少し幸せでした。

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「ネッパツ」に抵抗感

母がお世話になっている特養ホームからは、母の健康状態に変化があったり、予定外の投薬が必要になった場合などには、私の携帯電話に連絡してくれます。
昨年も何回か、そのような電話をいただきました。

「発熱があった」「往診の医師の指示で投薬することになった」「痰が絡んで咳き込んだので看護士さんに吸引してもらった」などなどです。
どんなことでもこまめに電話してくれて、丁寧な説明をしてもらえるのはありがたいのですが、何度言われても引っ掛かる言葉が一つあります。

初めて聞いたときは一瞬意味がわからなかった。それは"ネッパツ"という単語です。
意味は「発熱」のことらしいのですが・・・

『昨夜から○○さんにネッパツがありまして…』

『昨日もお知らせしましたネッパツのことなのですが…』 という感じです。

普通に「発熱」と言い替えても何も問題はないように思えるのですが、これは業界用語なのか最近の若い人達の普通のコトバなのか?

私は60歳になろうとしていますが、私の辞書には「ネッパツ」という単語は無いのです。
単なる私の無知なのかも知れません・・・ネットで検索すると看護用語だとか、競馬用語だとか諸説あるようです。

子供を預けている保育園の若い保母さんからの連絡なら、たぶんこちらも若いし、子供のことなのであまり気にならないのかも知れませんが、
オーバーに言えば明日をも知れぬ年寄りの状態に関する説明としては事態の深刻さ(深刻な状況とは限らないけど)と発音の強さというか、軽さから来る違和感があって、私には今一つシックリこないのです。

特養ホームの入所者はもちろんのこと、家族もあまり若くはありません。

まったく大したことではないことは解っているのですが、私は気になってしまうのです。

介護・福祉といった仕事はサービスを提供する側と受ける側の信頼関係がとても大切な仕事です。若い介護福祉士の皆さんが私に話をしてくれるときに、とても丁寧なことば遣いで気を配っていることはよく分かるのですが、年齢差のある人と人のコミュニケーションは難しいと感じる一瞬です。

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否定してばかりいた頃

私くらいの年齢になると年末に届く 喪中欠礼のハガキも多くなってくるし、年賀状にも「両親の介護で忙しい日々を送っています」などと書き添えたものも見られるようになります。

女房の学友から届いた年賀状には、「母が92歳でアルツハイマーを発症し、母との最後の時を大切にしています」と書かれていました。

以前の記事にも書いたかも知れませんが・・・
母の認知症がまだ初期で、週に2回くらいの間隔で実家へ通っていた頃、
母は私の顔を見ると決まって 「久しぶりだね~」と言う。
私としては、忙しい仕事の時間を何とか工面して、こんなに頻繁に身辺の世話をしに来てやっているのに何て言い草だ…と、少しムッ!としながら「一昨日来たばかりじゃない!忘れたの?」と、今思えばずいぶんと残酷な返事をしていたものです。

テレビのニュースを見ていて、初めて見るはずの事件の犯人の顔が画面に映ると、
「よく出るね~この人はぁ…」などと言います。
つい「初めてだよ…」などと軽蔑したような口調で言っていました。

私は母の言うことにはほとんど否定的な返事ばかりしていて、会話を途切れさせていました。

「久しぶりだねー、元気にしてた?」
「この人、ホントよく出るね、なんて名前だろうね?」と言えば楽しくおしゃべりができたのに、
認知症の進み方を少しは遅らせることだってできたかも知れないのに…、
否定してばかりのひどい介護でした。

今となっては取り返すことができません。

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