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否定してばかりいた頃

私くらいの年齢になると年末に届く 喪中欠礼のハガキも多くなってくるし、年賀状にも「両親の介護で忙しい日々を送っています」などと書き添えたものも見られるようになります。

女房の学友から届いた年賀状には、「母が92歳でアルツハイマーを発症し、母との最後の時を大切にしています」と書かれていました。

以前の記事にも書いたかも知れませんが・・・
母の認知症がまだ初期で、週に2回くらいの間隔で実家へ通っていた頃、
母は私の顔を見ると決まって 「久しぶりだね~」と言う。
私としては、忙しい仕事の時間を何とか工面して、こんなに頻繁に身辺の世話をしに来てやっているのに何て言い草だ…と、少しムッ!としながら「一昨日来たばかりじゃない!忘れたの?」と、今思えばずいぶんと残酷な返事をしていたものです。

テレビのニュースを見ていて、初めて見るはずの事件の犯人の顔が画面に映ると、
「よく出るね~この人はぁ…」などと言います。
つい「初めてだよ…」などと軽蔑したような口調で言っていました。

私は母の言うことにはほとんど否定的な返事ばかりしていて、会話を途切れさせていました。

「久しぶりだねー、元気にしてた?」
「この人、ホントよく出るね、なんて名前だろうね?」と言えば楽しくおしゃべりができたのに、
認知症の進み方を少しは遅らせることだってできたかも知れないのに…、
否定してばかりのひどい介護でした。

今となっては取り返すことができません。

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