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2013年6月

拘縮とタオルの詰め物

昨日面会へ行くと、最近ではいつものように、ベッドにこちら向きに横になって、
じっと目を開けていました。
「お母さん!こんににわ!」と言っても特に反応はありません。

両膝は、もう大分以前から拘縮が始まっていて、伸ばすことができません、
最近は腕も縮めたままのようです。
ベッドに横になっていても、ときどきは体位の交換をしないと床ずれが
できてしまうので、介護をしてくださる皆さんも気をつけてくれています。

曲がった膝の内側や、ももの脇などにバスタオルをいろいろなカタチに
して差し込んで、隙間を埋めて母の体の負担が少なくなるようにして
くれています。

姿勢を維持するために、身体に力が入っているのでしょうか、両手はいつも
ギュッと握り締めていたようです。
お医者様の指導があり、身体がリラックスできるように、拘縮した
部分を伸ばそうとせず、その姿勢が楽に保てるようにアチコチに詰め物を
してあげたら、固く握っていた手が少し緩んできたのだとか。

久しぶりに、母の両手の爪を切りましたが、以前ほどには叫び声を上げる

ことはありませんでした。

通常の家事をすることもなく、ベッドの上や車椅子で、生活を送るように
なると、モノとの摩擦で爪が減らないため、余計に早く爪が伸びるような
感じになるようです。

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子育てを楽しんでくれた?

確かではありませんが、『子どもは3歳までの間で育ててもらった恩を返す』

という意味のことばを聴いたことがあります。

いったいどういうことか。

子どもを生んだ親は、その子が3歳になるまで一緒に過ごすうちに

その可愛さや子育ての楽しさ、幸福感などを感じさせてもらうことで、

その後の子育ての苦労も含めて、育ててもらった恩を先に返してもらう、

ということのようです。

私は子どもが2人いますが、どちらももうすっかり大人になりました。

“誰に育ててもらったと思っているんだ?”と恩着せがましい言葉の一つも

言いたくなるようなシーンが無いではありませんが、もうとっくに育てた

恩は返してもらっていることになります。

二人が生まれたときの喜び、一緒に過ごした幸福感、充実感、楽しさを

ほんとうにたくさん経験させてもらったのですから。

先日、母の面会に行った折、もう話すこともできない母の耳元で

「僕を育てていた時、楽しかった?幸せだった?」と聴きました。

表情に変化はありませんし、もちろん返事もありませんでした。

母が僕を生んだのは、27歳。昭和25年。

どのような暮らし向きだったのかは分かりませんが、経済的には決して

恵まれた状況ではなかったようです。

当時の写真は一枚もありません。

以前にも書いたような気がしますが、母は乳の出が悪かったので

ミルクの代用として、お粥をすりつぶたものに砂糖を少し入れて僕に

飲ませていたらしいです。

今ではほとんど動かすこともままならない細い腕ですが、赤ちゃんの僕を

抱いたりおんぶしたりして幸せを感じてくれた時もあったのでしょうか?

僕は母に育ててもらった恩を三歳までに返せていたのかな?

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