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子育てを楽しんでくれた?

確かではありませんが、『子どもは3歳までの間で育ててもらった恩を返す』

という意味のことばを聴いたことがあります。

いったいどういうことか。

子どもを生んだ親は、その子が3歳になるまで一緒に過ごすうちに

その可愛さや子育ての楽しさ、幸福感などを感じさせてもらうことで、

その後の子育ての苦労も含めて、育ててもらった恩を先に返してもらう、

ということのようです。

私は子どもが2人いますが、どちらももうすっかり大人になりました。

“誰に育ててもらったと思っているんだ?”と恩着せがましい言葉の一つも

言いたくなるようなシーンが無いではありませんが、もうとっくに育てた

恩は返してもらっていることになります。

二人が生まれたときの喜び、一緒に過ごした幸福感、充実感、楽しさを

ほんとうにたくさん経験させてもらったのですから。

先日、母の面会に行った折、もう話すこともできない母の耳元で

「僕を育てていた時、楽しかった?幸せだった?」と聴きました。

表情に変化はありませんし、もちろん返事もありませんでした。

母が僕を生んだのは、27歳。昭和25年。

どのような暮らし向きだったのかは分かりませんが、経済的には決して

恵まれた状況ではなかったようです。

当時の写真は一枚もありません。

以前にも書いたような気がしますが、母は乳の出が悪かったので

ミルクの代用として、お粥をすりつぶたものに砂糖を少し入れて僕に

飲ませていたらしいです。

今ではほとんど動かすこともままならない細い腕ですが、赤ちゃんの僕を

抱いたりおんぶしたりして幸せを感じてくれた時もあったのでしょうか?

僕は母に育ててもらった恩を三歳までに返せていたのかな?

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